両細胞とも自分自身のがん細胞を殺す能力があり、自分自身の正常細胞はまったく殺しません。抗がん剤とは比較にならないほど、がん細胞に対する選択的攻撃 作用が強い細胞です。本来、体内のこのような「細胞性免疫機構」が活性化されていれば、がんはできないはずですが、がん患者では活性化されていないので す。そこで、この免疫能力を強く活性化させてやることによりがん治療を行おうとしているのが、がん免疫療法です。
がん免疫細胞療法にはいくつかの方法があります。体外で患者自身の生きている免疫細胞を増やして体内に戻す自己活性化リンパ球療法などが行なわれております。当社の創業者らは、既に1995年には 、ヒト細胞傷害性Tリンパ球(CTL)を大量に増やすことに成功、2001年にはヒトナチュラルキラー細胞(NK)を、50倍から400倍に増やすことに成功しております。しかし、生きている細胞を扱うため、操作がたいへん煩雑で高コストとなってしまう点が問題でした。
一方、生きている免疫細胞を扱わないで済むがん免疫療法が「がんワクチン療法」です。がん細胞に特有のがん抗原や、がん細胞そのものを(体外で殺しておいて)患者本人に接種し、がんに対する特異的な免疫反応を誘導する治療法です。
上皮内新生物は「Intraepithelial Neoplasia(Neoplasm)」の日本語訳で、「上皮内腫瘍」とも呼ばれています。以前は、上皮内がん(Carcinoma in situ)と呼ばれていたもので、まだ上皮細胞と間質細胞(組織)を境界する膜(基底膜)を破って浸潤(しんじゅん)していないがん(腫瘍、癌)を指しま す。浸潤していませんから、切除すれば治ります。上皮内がんが最もよく観察されているのは子宮頸部ですが、子宮頸部では前がん病変の異形成と上皮内がんは しばしば共存し、両者の間は必ずしも明瞭な区別がつけられません。これらを連続した一連の病変としてとらえ、「子宮頸部上皮内腫瘍(Cervical Intraepithelial Neoplasia:CIN)」と呼んでいます。
今から40年ほど前、 就職先に出入りしていた第一生命保険の勧誘員さんの甘い言葉に誘われて生命保険を掛け始めました。 以来今日まで毎月高い保険料を払い続けていますが、途中で何度か契約内容の見直しをしては年齢に相応しい 保険に切り替えてきました。現在のものは商品名「わんつー・らぶU」でこれに3大成人病である"がん"・"急性心筋梗塞"・ "脳卒中"を保障する特定疾病保障終身保険を特約として付けました。今回「尿管がん」と診断され手術して退院後に 保険金請求を行ったところ、なんと保険金支払いを拒否されました。 支払い拒否の理由が約款に「上皮内がんは除く」と明記されているからとのことで、約款を開いてみると確かに そう書かれていました。でも、この説明には納得いきません。現在の保険を契約するにあたってそこまで詳しい説明は なかったし、3大成人病に備える特約をPRする第一生命のホームページにも"がん"と診断されたら○○○万円が 受け取れます、と書かれています。契約者はこのようなチラシを見て"がん"と診断されたら保険金が支払われるものと 受け取るのではないでしょうか。私もそう理解して契約しました。ところが保険契約をするにあたってほとんどの契約者は 分厚い約款を注意深く読まないという盲点を巧みに突いた保険金不払いという驚くべき落とし穴が設けられて いるのです。皆さん、お客さまからの信頼を第一と考えていると公言している第一生命と保険契約をするに際しては この巧みな罠に引っかかって悔しい思いをしないよう十分ご注意ください。ちなみに私は アメリカン・ファミリーのがん保険にも加入していますが、こちらは上皮内がんだったからといって保険金の支払いを 拒否されるようなことはありませんで した。
追記
平成17年2月26日の毎日新聞朝刊の一面に以下のような記事が掲載された。
違法営業の明治安田生命
業務停止2週間
金融庁は25日、明治安田生命保険が、顧客の告知義務違反を拡大解釈して保険金を支払わなかったり、 不十分な説明のまま保険商品を販売する保険業法違反の営業活動を5年余にわたって行なってきたとして、 同社全店に対し、個人向け保険の募集を禁止する業務停止命令を出した。期間は3月4日から17日までの 2週間。生保に対する行政処分としてはこれまでで最も厳しい内容となった。
私の場合も正に不十分な説明のまま保険商品を販売するケースに相当しており、 保険業法違反の営業活動を行なっていたことは明らかなので、この点を第一生命に突きつけて保険金支払いを 再度求めたが、約款を盾に門前払いが続いている。